公式ChromeOSをARROWS Tab Q506/MEに入れてみた!

ChromeBook
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コロナ禍でリモート会議やリモート学習が盛んに行われる中、教育現場ではChromebookというパソコンの利用が増加しています。

ChromebookとはGoogleが開発したChromeOSを搭載したパソコンのことです。

ChromeOSは動作が軽くスペックの低いマシン構成でも実用に耐えうることから、安価な価格帯で販売されており、そのことが普及を手助けしている要因でもあります。

そんなChromeOSを使ってみたく、Chromebookの購入も考えましたが、ブラウジングや動画鑑賞には問題なさそうと見込んでいましたので、仕事にどの程度使えるかまずは試してみたいと考えました。

そこで、公式のChromeOSが配布されていることを知り、それを使わずに放置していたARROWS Tab Q506/MEにインストールしてみようと試みました。

CPUはインテル® Atom™ x5-Z8500(最大2.24GHz) 、メモリ4GBという非力なものです。

果たして起動し、快適な作業環境を手に入れることができるのでしょうか、乞うご期待!

公式ChromeOSインストールのための準備

  • ChromeOS
  • Linux Mint(xfce)
  • Brunch
  • バッチファイル

準備編については参考サイトがいくつかありますので簡潔に記載しておきます。

ChromeOS公式イメージ

[ダウンロードページ]

Chromium Dash

ARROWS Tab Q506/MEのCPUはAtom x5-Z8500ですので、このCPUを搭載したChromebookのイメージをダウンロードしてくるわけですが、正直どのCodenameのものを選べばよいか悩みました。

色々と調べた結果、動作したものは、コードネームcoralでした。

coralの最新バージョンをダウンロードします。

Linux Mint isoイメージ

Linux Mint 公式ページよりXfceをダウンロードします。

Brunch

Github

本記事執筆時点でのファイルは、brunch_r88_stable_20210223.tar.gzでした。

バッチファイル

install.shをダウンロードします。

Linux MintをUSBメモリに焼く

rufusをダウンロードして、起動可能なLinux MintのUSBインストールメディアを作成します。

関連ファイルのコピー

Linux MintをUSBメモリに焼いたら、以下のファイルをコピーします。

ChromeOSというフォルダを作成してコピーすると良いでしょう。

brunch_r88_stable_20210223.tar.gzを解凍して出てくる次の4つのファイル

  • chromeos-install.sh
  • efi_legacy.img
  • efi_secure.img
  • rootc.img

ChromeOSイメージファイルを解凍して出てくる

  • chromeos_13505.111.0_coral_recovery_stable-channel_mp-v19.bin

rammus_recovery.binというファイル名に変更してコピー

  • install.sh

install.shは最終行を
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /dev/mmcblk0
に書き換えてからコピーします。

【重要】/dev/sda を /dev/mmcblk0 変更しています。

以上で、ChromeOSをインストールする準備が整いました。

それでは早速ArrowsTabにChromeOSをインストールしていきましょう!

公式ChromeOSのインストール

作成したUSBメモリをUSB2ポートに挿してから「電源ボタン」と「ショートカットキー」(音量キーの下側)を同時に押して起動します。

起動メニューが表示されたら、挿したUSBメモリを指定してEnterキーを押します。

しばらくするとLinux Mintが立ち上がります。

ここからは少しLinuxの知識が必要になります。

ファイルマネージャーを起動し、
「cdrom」→「ChromOS」とフォルダを移動し、「ChromeOS」フォルダを開いた状態の箇所でマウスを右クリックし「Open in Terminal」や「端末で開く」といったメニューをクリックします。

クリックするとターミナル(Windowsで言うところのコマンドプロンプトみたいなもの)が立ち上がりますので、

$ sudo sh install.sh

と打ち込みEnterキーを押し、スクリプトを実行します。

この段階で、ArrowsTabのストレージはすべて消去されますので、必要なデータやWindowsリカバリなどはバックアップしておいてください。

ここからは特にやることはありません。

chromeos installedと表示されたら再起動します。

あとはChromeOSが立ち上がるまで待つだけです。

ChromeOSが立ち上がりましたら、設定を進めていくと無事にChromeOSが起動するはずです。

まとめ

いかがでしたでしたでしょうか?

一時期、中古が安く売られていたARROWS Tab Q506/MEですので、持っている方も多いのではないでしょうか?

そのままWindowsタブレットとして使うのもいいのですが、Windows機ばかりに囲まれている方は、ChromeOSという選択肢もありなのではないでしょうか?

肝心の操作感ですが、CPUがAtomということもあり、もっさり感は否めません。

筆者もまだ使い込んでいるわけではないのでもう少しいじってみてレビューしたいと思います。

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