Chromebook(HP Chromebook x360 14c)にWindows11をインストールしてみた

Windows11 ChromeBook
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Windows11を使ってみたいうということで、今回は、Yahoo!ショッピングで買った
【中古 ノートパソコン HP Chromebook x360 14c-ca0012TU 1P6N1PA-AAAA ミネラルシルバー Core i5-10210U/8GB-MEM/128GB-eMMC/14inchTP/ChromeOS/難あり品】
にWindows11をインストールしてみました。

こちらのChromebookですが、カメラが起動しない難あり品を37,800円で購入したものです。
しばらくChromebookとして利用していましたが、CPUが第10世代のCore i5&メモリ8GBと結構ハイスペックなPCであり、もしかしたらWindows11も快適に動くのではないかと思い、Windows11のインストールに挑戦してみました。

ファームウェアの書き換え

ファームウェア書き込み保護の解除

まず、Chromebookのファームウェアを書き換えできるように書き込み保護の解除を行います。

MrChromebox.tech
MrChromebox.tech : Custom coreboot firmware and firmware utilities for your Chromebook/Chromebox

上記のサイトを見ると、HP Chromebook x360 14cはUEFI Firmware
(Full ROM)であり、WP MethodがCR50というのことがわかります。

CR50の場合、ファームウェアの書き込み保護の解除は、バッテリーコネクタを抜くことで解除することができます。

HP Chromebook x360 14cの底面のネジ6箇所を外し、バッテリーケーブルを抜きます。

底面のパネルを慎重にはずしたら、バッテリーケーブルを抜きます。

電源ケーブル

電源ケーブルを抜いたら底面パネルをはめ、電源ケーブルを挿して、Chromebookを起動します。

起動は【ESC】+【更新】キーを押しながら電源ボタンを押します。

起動したら【CTRL】+【D】キーを押し、ChromeOSを立ち上げます。

ChromeOSが立ち上がったら、【CTRL】+【ALT】+【T】キーを押してターミナルを起動します。

下記コマンドを入力していきデベロッパーモードにします。
参考にした動画はこちらです。

crosh> shell
chronos@localhost / $ sudo sh
# flashrom --wp-disable
# flashrom --wp-status

WP STATUSのwrite protectがdisableになっていれば、ファームウェアの書き込み保護の解除が成功しています。

書き込み保護解除成功

ファームウェア書き込み

ファームウェアの書き込み保護解除ができたら、一旦、ChromeOSを再起動し、上記と同じく【CTRL】+【ALT】+【T】キーでターミナルを起動します。

ターミナルが起動したら下記の通りコマンドを入力していきます。

chronos@localhost / $ cd; curl -LO mrchromebox.tech/firmware-util.sh
chronos@localhost / $ sudo install -Dt /usr/local/bin -m 755 firmware-util.sh
chronos@localhost / $ sudo firmware-util.sh

今回はUEFI(FULL ROM)を書き換えますので、【2】を選択します。

FULL ROM書き換え

続いて【y】⇨【I UNDERSTAND】を入力します。

flashing full rom

次に、現在のFirmwareのバックアップを求められますので、適当なUSBメモリを挿してバックアップを取ります。
この作業をスキップすると次のステップに進めません。

Firmwareバックアップ

ここまで来ると、あとは、ファームウェアの書き換えを行ってくれますので、書き換え完了まで待ち、完了したらChrombookを再起動します。

Windows11のインストール

Windows11インストールUSBメモリの作成

Windows 11 をダウンロードする

上記のサイトの【Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする】より、Windows11のISOイメージをダウンロードします。

次に下記のサイトからrufus3.18をダウンロードし実行します。

Index of /downloads
バージョンは必ず3.18にしてください。
3.18以外ですと、システム要件を回避するUSBメモリを作成することができません。

rufusを実行し、
ブートの種類:ダウンロードしたISOファイル
イメージオプション:Extended Windows 11 Installation(no TPM / no Secure Boot)
を選択して【スタート】でUSBメモリを作成します。

rufus318

Windows11のインストール

Chromebookを再起動すると書き換えたファームウェアのロゴが表示されますのですぐに【ESC】キーを押すと次の画面が表示されます。

BOOTメニュー

【Boot Menu】を選択して、Windows11の入ったUSBメモリを選択します。

USBメモリ選択

あとはインストーラーに従ってインストールすれば、ChromebookへのWindows11インストール作業は終わりです。

Windows11インストール

まとめ

現在の不具合

  • タッチパッドが使えない
  • 音が出ない

雑感

    ChromebookへWindows11をインストールする手順をざっくりまとめました。

    所々、作業画面を撮影し忘れて省いてしまいましたが、重要なコマンドラインなどは明記しましたので迷うことは無いと思います。

    Chromebookの個体によって、ファームウェアの書き換えなど手順が異なりますので、お持ちのChromebookについてよく調べた上で作業を行ってください。

    前回、第1世代にWindows11をインストールした記事を書きましたが、

    Windows11をCore i5 750(第1世代)のシステム要件外のパソコンにインストールしてみた
    今回は、Windows11の最小システム要件に当てはまらない古いパソコンにWindows11をインストールしてみようの回です。 筆者のパソコンはメインPCが第3世代のCore i7(3740)、サブ機が第1世代のCore i5(750...

    第1世代ではやはり動作がもっさりでした。

    しかし、今回のHP Chromebook x360 14cは第10世代のCPUということで、CPUに関してはWindows11の最小システム要件を満たしていましたので、すこぶる快適に動作しています。

    Chromebookのキー配列は特殊ですので、これらがWindows11でどのように動作するのか、アクティベーションや更新は正常に行えるのかなど精査していきます。

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